『マイ・ブックショップ』
舞台は1959年、イングランドはロンドンから遠く離れた小さな海辺の町。若くして夫を戦争で亡くしたフローレンスは、町にまだ一軒もない本屋を開こうと決める。いつか本屋をやる、というのは読書好きの夫との夢だったのだ。空き家となっていた屋敷を買い取り、懸命に整備して、どうにか本屋を開店する。アルバイトに少女を雇い、町外れの邸宅に引きこもっている本好きの老人にレイ・ブラッドベリを推薦し、田舎町に『ロリータ』を紹介する。そうしてすこしずつ軌道に乗ってきたかにおもえた本屋の経営だが、町の有力者であるガマート婦人から屋敷を譲ってほしいと持ちかけられ…!